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2010年8月 1日 (日)

成人のサッカー実施率は増えている?

先日、7月の日本スポーツ産業学会で発表した抄録をアップしたのだが、この発表で行ったSSF「スポーツライフデータ」の二次分析の結果で興味深かったのは、過去1年間に実施した「競技種目」のうち野球やソフトボール、テニス、バレーボールといったほとんどの種目の実施率が1996年の調査以降減少もしくは停滞するなか、競技種目としてはサッカーとフットサルが明確な増加傾向を示したことだった(表と図参照)。

Ssf

Ssf_2

#他にはソフトテニスとソフトバレーもわずかだが増加傾向

「スポーツライフデータ」は全国調査でサンプルサイズが2,000程度なので、反応数が2%で40人、5%でも100人程度。代表値としての精度が低い点は注意が必要だが、クロス集計では一応有意差ありだし明確な上昇トレンドを示している。

さて、この数値を皆さんはどうお考えになるか?
フットサルは近年盛んになってきた種目なのでわかる気もするのだが、サッカーはどういうことだろう?

興味深いのは、JFAの登録者数は同時期増えていないということ。
http://www.jfa.or.jp/jfa/databox/player/year/index.html

そもそも野球とソフトボールの実施率が減ってきてるのも気になる。
こちらは世代的なものかな?
ご意見いただけると幸い。

一つ言えることは、わが国のスポーツ施設数は、単一種目の施設としては「野球場・ソフトボール場」はプール、テニスコートについて3番目。この文科省の調査では「サッカー場」は項目にすら挙げられていない。もちろん、「球技場」や「陸上競技場」などでも行われているが、両者を足しても「野球・ソフトボール場」の半数程度。もちろん、これらは他の種目と併用である。ちなみに公共と民間の「多目的運動場」が合計で10,000か所あり、こちらでもサッカーは可能のところがあるが、その実態は把握できてない。

1430

知人が教えてくれたことだけど、都立のスポーツ施設は、数だけでなく設備(照明など)の点でも野球とサッカーで著しくバランスを欠いているそうだ。
https://yoyaku.sports.metro.tokyo.jp/web/html/kouenichiran100607.html

SSFスポーツライフデータによると、1996年時点では、野球とサッカーは実施率の差が3倍以上あったが、2008年の調査ではほとんど同程度である。今後スポーツ施設を整備するのであれば、こうした住民のスポーツ実施率や施設の利用実態をきちんと調べた上で整備検討してほしい。

この段階で僕の意見を述べれば、サッカー場をつくれ、というのではなく、多目的多用途に使えるスタンド付きの競技場がお勧め。

一部の種目だけでなくより多くの種目(あるいはスポーツ以外も)の開催可能性と、「する人」だけでなく「観る人」にも配慮した施設は、より多くの国民の便益に資すると期待できる。

「コミュニティスポーツ」の「コミュニティ」とは、スポーツをする人だけのことを指すのではない。
欧米の施設を見学して気づくのは、簡易ではあるがたいてい観客席がついていること。
ロンドンの公共スポーツ施設を案内してくれたイギリス人は、公共のプールに観客席がついているのを「これはコミュニティの施設だから」と説明した。つまり、コミュニティのスポーツ大会は、家族や地域の人々が応援に来るというのが前提になっている、ということらしい。

わが国のスポーツ施設整備にぜひ取り入れてほしい視点だと思う。

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コメント

うちの学生からのゼミMLへのコメントを本人の許可を取って掲載します。
データをある程度体験で裏付けてくれているような。ちょっと誘導気味ではありますがw

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3年の椎木です。
ブログ拝見しました。以下感想。

成人のサッカー実施率が増えている?についてですが、身近な変化で考えてみると、ここ数年サッカーが話の話題にあがることが増加しており、その影響で、友達などと行うスポーツがサッカーになるケースというのが多いと感じます。
そして、そのサッカーの内容ですが、11vs11や8人制サッカーなどの大人数のものではなく、3vs3や、ケマリのように何人かで円を作りボールを地面におとしたら負けのようなゲームが大半で、正式にはサッカーと言えるのかはわかりませんが、その経験をサッカーを実施したというデータに表れているのではないか と思います。主観的ではありますが話題性からくる、遊びの増加が原因ではないかと思いました。

僕の知るかぎりでは、やはり、10代のほうがその傾向は強いですが、地元クラブの先輩(1~4つ上)の方でも同じプレースタイルの場合がほとんどでして、ただ、年齢が上がるごとに大人数でのサッカーの経験の思い出を聞くことが多いです。

同じくゼミ学生の感想。
こちらも体験によるデータの裏付け。
やはり20代~30代くらいの若年層には遊びのスポーツ=サッカーが拡がって来ているんだろうか?
#関係ないけど30代を「若年層」というの違和感あるなw

もちろん、「そのデータおかしい」的な反証事例募集しています。

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四年の早川です。
現状二十代の自分は中高と野球部でしたが2002年ワールドカップをきっかけにサッカーもやり始めました。

これは同級生にも同じ傾向があって、自分自身寮生活をしていたので人さえ集まれば寮の隣の学校のグランドでサッカーをしていました。こう言った特殊な環境で育ったせいか高校の同期にはサッカー好きが多いです。

野球と違いルールもシンプルで道具も必要ないサッカーは誰でも気軽に出来るスポーツと言えます。高校を卒業してからもわざわざ母校(北海道)のグランドまで行ってサッカーをしたり関東でもサッカーグランドを借りたり、フットサルをしたりして楽しんでいます。

大学のサークルでもサッカーをやっていますが対戦相手は専ら社会人です。今はワールドカップのおかげか草サッカーに使えるグランドも多く、会社でチームを作りサッカーをしている人も多いように感じます。実際自分の就職先にもサッカーサークルありますし(笑)
もちろんフットサルの方が人数も少なく場所も多いとは思いますがもともとは学生時代サッカー部だった人が多いので潜在的な11人制サッカーのニーズは多いように感じます。

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