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2010年5月27日 (木)

【書評】「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」岩崎夏海、ダイヤモンド社、2009年

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最近流行(?)のライトノベル風ビジネス書で24万部(3月中旬現在)のベストセラー。著者の岩崎夏海はあの“AKB48”のプロデュースにもかかわったという放送作家。この本のおかげでドラッカーの「マネジメント(エッセンシャル版)」も売れているらしい。

「ライトノベル風」なだけにストーリー自体は浅く、また公立進学校の弱小野球部に実はアスリートが何人もいたというご都合主義的プロットは、学園スポーツものの王道とはいえ古臭い。

しかし、なんといってもあの経営学の“ネ申”P.F.ドラッカーの「マネジメント」をモチーフにしているだけに、その含蓄はストーリーやプロットの陳腐さを補って余りある。いや、「マネジメント」のモチーフを教科書的に伝えるには(それがこの本の目的の一つと思われるのだが)、ストーリーやプロットは陳腐にならざるを得ないのかもしれない。

印象的だったのは、野球部がドラッカーに従って「社会の問題についての貢献」に取り組むところ。学内の他の部にマネジメントのノウハウを伝授したり、問題児を野球部のマネージャーとして入部させて更生させたり、地域の少年野球リーグ対象に野球教室を開催したりする一方で、野球部自体もそうしたステークホルダーからメリットを享受し、組織にイノベーションを喚起していく。

これまたご都合主義的な展開だが、学校の運動部がそれをしているという新鮮さがご都合主義的な気恥ずかしさを上回る。スポーツ関係者に最も欠けている視点

ドラッカーの奥深さに感心しつつ、気づけばライトノベル風の定番ストーリーに落涙しw、キャプテンの「最後のセリフ」に溜飲を下げた。おそらく来年の春あたり、AKB48の誰かを主演に映画化もしくはドラマ化されるだろうw で、次は「もしサッカー部の女子マネージャーがコトラーの『マーケティング・マネジメント』を読んだら」w

#そう言えばFC東京の村林さんも「もしドラ」読んで号泣したらしいw
#岡田さんは読んだだろうか。
#もう、手遅れだがw

著者が想定した読者は若者かもしれないが、ぜひ年配のスポーツ関係者・指導者に読んでほしい。

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